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奥歯の溝が黒い‼️治療が必要ですか?

こんにちは🎵
埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の若林です。

たくさんの患者様から、「この溝、黒くなっているのは虫歯ですか?」と、初診や検診で質問されることがあります。
今日は、その疑問にお答え致します。

虫歯への基本的な対応は、これまでは「早期発見・早期治療」で、歯に黒い部分を発見したら、すぐに歯を削って詰め物をしていました。

ですが最近は、虫歯は一方的に進むだけではなく、穴が開く前の「初期虫歯」であれば、カルシウム成分が唾液から取り込まれることで、進行が止められたり、条件が整えば回復できることもわかってきました。

それを受けて、虫歯への基本姿勢は「早期発見・長期管理(早く見つけて、長く見守る)」へと、大きく変わってきています。

奥歯の溝が黒くなっている場合、まず虫歯なのか着色なのかを、調べます。
これは、お茶の水などの成分が溝に溜まり黒や茶色に見えることが良くあるからです。

虫歯かどうかを判定するには、歯の表面を清掃したうえで観察し、レントゲン検査で内部に進行していないか確認します。
検査の結果、着色である場合には、虫歯予防の為にフッ素を塗ります。

歯の表面のエナメル質がざらついて、虫歯になりかけている初期虫歯の場合は、フッ素を塗る、あるいはさらに、虫歯菌の活動を抑える効果のあるセメントやプラスチック材料で溝を封鎖するといった治療も良く行われます。

一方、虫歯がエナメル質を超えて象牙室に進みかけている場合は、高濃度のフッ素を用いて積極的に進行を抑える必要があります。
その際は、虫歯の進行が止まっているかどうかを、定期的な、レントゲン検査やレーザー診断にて注意深く追っていきます。
残念ながら、虫歯が進行してしまうと、削る治療になると思われます。

一見、歯に穴が開いていなくても、中で大きく広がる「隠れ虫歯」の可能性もあります。
その為、虫歯の進行の速い7~18歳頃は、歯磨きを徹底する他、定期的に歯科医院に通い、フッ素を塗ったり、レントゲンで観察してもらうことをお勧めします。